編み針を選ぶとき、多くの方が金属か、木・竹かという分かれ道に立ちます。金属は目を拾いやすく、編み進む速さがあります。木や竹は手になじみ、目が落ち着きます。どちらにも良さがあり、どちらにも小さな不満が残ります。
けれど、針を手にして考えてみると、針先と軸ではしてほしいことがまるで違います。針先には、目にすっと入る細さと精度。軸には、目を保持しながら手元におさまる落ち着き。役割が違うのに、これまでは一本まるごと同じ材質で選んでいたことになります。
ニットプロのカーボンズは、そこを分けた編み針です。針先は細く仕上げた金属、軸はカーボンファイバー。メーカーはカーボンファイバーを軽くて強い素材として採用しています。カーボン部分の手ざわりは金属とは違い、きつめに編む方には強く感じられることもあります。感じ方には個人差があります。
現在並んでいるのは、五本針、固定輪針、付け替え輪針の三つ。まず作品に合う形を選び、そのうえで素材の分け方を確かめる、という順序がおすすめです。
針先と軸、それぞれに欲しいものを思い浮かべてから。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














