夏のトップスを手編みで作るとき、仕上がりを左右するのは模様よりも糸の太さです。
太い糸は早く編み上がりますが、編み地に厚みが出ます。細い糸は時間がかかるかわりに、目が細かく並び、編み地が薄く仕上がります。
サンネスガルンのマンダリン プティは、同じメーカーのコットン糸の中で最も細い糸です。素材はコットン100%、50グラムにつき約180メートル、推奨針は3.0ミリです。
細い糸で編んだ編み地は、少し離れて見ても目の輪郭がわかります。生成りのような淡い一色で編んだときほど、その差はよく出ます。無地なのに平らに塗ったような面にならず、目の並びと陰影がそのまま表情になります。
濃い色を選べば、輪郭はさらにはっきりします。淡い色なら、編み目はやわらかく見えます。同じ糸でも、色の選び方で仕上がりの印象は変わります。
夏の手編みでは、厚みを抑えたいという声がよく聞かれます。細番手のコットン糸は、そのための選択肢のひとつです。
糸玉の色だけでは、編み上がりまでは想像しきれません。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














