ゴルフで規定より一つ少ない打数のことをバーディと呼びます。二つ少ないとイーグル、三つ少ないとアルバトロス。うまくいくほど鳥が大きくなっていく決まりです。数字で呼べば済むところに鳥の名前をあてるのですから、考えた人はよほど鳥が好きだったのだろうと思います。
同じ名前の道具が、手芸の世界にもあります。ドイツのプリムというメーカーが出している「バーディ」は、針に糸を通すための小さな道具です。ピンク色で、大きさは2.5センチ×4.5センチ。糸を通したあと、そのまま糸を切ることもできます。
機能はそれだけです。あれもできます、これにも使えます、という説明が一切ありません。手に取って、糸を通して、切る。使い方を覚える時間もいりません。道具の説明が長くなるほど、かえって全部が中途半端に思えてくることを考えると、これはむしろ贅沢な設計かもしれません。
ところで、針の穴に糸を通す道具の名前としては、バーディよりホールインワンのほうが正確な気がします。狙って、一度で、小さな穴に入るのですから。ただ、その名前だったら手芸店ではなくゴルフコンペの景品売り場に並んでいたかもしれません。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














