単色の毛糸を選ぶとき、少しだけためらいが残ることがあります。段染めのような派手さは求めていない。けれど、無地で編むと編み地が平らな面になってしまうのではないか。そんな迷いです。
ローワンのソフトヤク DK は、コットン、ヤク、ナイロンを組み合わせた糸です。ここで効いてくるのが、コットンとヤクの染まり方の違いです。同じ染め液に浸けても、繊維によって色の受け取り方が変わります。ローワンはこれをメランジ効果としています。
面白いのは、その差が玉の状態ではほとんどわからないことです。編み地になって、段が重なっていくうちに、面のあちこちに濃いところと淡いところが現れてきます。段染めのようにはっきり分かれるのではなく、ごく浅い揺らぎとして出てきます。
ケーブルや畝のある編み方を選ぶと、この差はもう少し目立ちます。立ち上がった部分と沈んだ部分に、色そのものの濃淡が重なるためです。
十九色はどれも落ち着いた色で並んでいます。おとなしい色ほど、編み地に出る揺らぎがよくわかります。
編み地に出る濃淡は、色によって見え方が変わります。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














