靴下用の毛糸には、ナイロンが少し混ぜられているものが多くあります。履いて、歩いて、何度も洗うものだからです。丈夫さを補うために合成繊維を加える。長いあいだ、それがごく普通の作り方でした。
ドイツのレギアは、その靴下用の糸を長く作り続けてきたメーカーです。そのレギアが、混ぜものをせず、メリノウールだけで仕上げたソックヤーンが「プレミアム ピュア」です。100グラムで約400メートル。太さも長さも、一般的な靴下用の糸と大きく変わりません。
おもしろいのは、丈夫さを競う商品として出ていないところです。ナイロン入りの糸より長持ちします、とは書かれていません。丈夫さを第一に選ぶのか、素材をウールだけにしたいのか。その選び方の違いを、そのまま一玉にしたような糸です。
天然の繊維で作品を作りたいけれど、靴下だけは仕方なくナイロン入りを選んできた。そういう方には、久しぶりに増えた選択肢になりそうです。
色は淡い水色や生成りなど、落ち着いた単色がそろいます。編み地の表情がそのまま出るので、模様編みにも合わせやすい糸です。
まずは、色をひとつずつ見ていくところから。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














