編み物を続けていると、道具は少しずつ増えていきます。輪針、付け替えの針、5本針、マーカーやはさみといった小物。気づけば、しまう場所のほうが追いつかなくなっている。これは片づけが苦手なのではなく、編み続けてきた証拠です。
ところが、増えた道具の置き場所には、いつも小さな悩みがつきまといます。引き出しの奥にしまえば、針先を探して手が止まる。かといって、あり合わせのポーチに出しておくと、どこか雑多に見えてしまう。
ここに、しまうでもなく出しっぱなしでもない、第三の置き方があります。
インドの伝統的な木版染め、アジュラックの布を使ったランタンムーンのケースは、輪針には輪針の、小物には小物の居場所を用意してくれます。何を収めたいかでケースを選べるので、道具が用途ごとに整います。そして何より、机の上やソファの横に置いたままでも様になる、落ち着いた布の表情をしています。
隠す場所ではなく、置いておける場所。道具との付き合い方が、少し変わるかもしれません。
道具に合うケースは、何を入れたいかで決まります。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














