淡い色の糸を手に取るとき、ほんの少しためらうことがあります。
きれいだけれど、薄く見えないだろうか。明るい色を選ぶと、幼く見えてしまわないだろうか。淡色を好む人ほど、この迷いは身近なものだと思います。
ローワンのコットンウールは、その迷いにひとつの答えを出してくれる糸です。
コットンが六割、ウールが四割。コットンだけの糸は、編み地が平らに見えてのっぺりしがちですが、この糸はウールの細い毛羽が淡い色に小さな陰影を加えます。同じ淡い色でも、平らに沈まず、奥行きが生まれる。
おもしろいのは、特別な模様を編まなくてもいい点です。まっすぐ編んでいくだけで、編み地に表情が出てくる。明るい色を選んだはずが、できあがると大人びて見える。その理由は、この素材の組み合わせにあります。
淡い色といっても、国や文化で表情が変わります。北欧の澄んだ淡さ、日本の季節の淡さ。自分の手で編む一色を選ぶ時間は、その違いを味わう時間でもあります。
淡い色を、自分の手で確かめてみませんか。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














