黒ではなかった黒い毛糸の話。シンフォニーヤーンズ テラの色のこと
最初は黒だと思いました。ところが光の下でよく見ると、黒の中にいくつもの黒があるのです。深い焦げ茶、墨色、炭のような灰、それらが重なり合って編み地の表面に静かに現れていました。
その糸の名前は、シンフォニーヤーンズのテラです。一色に見えて、一色ではない。手染めならではの濃淡と揺らぎが、この糸に宿っています。

写真では伝えきれないのですが、実際に手に取ると、色の中にもうひとつの色が見えてくる瞬間があります。たとえばワインレッドに見える色が、編み地になるとふと紫を帯びたり、わずかな暗さを現したり。編み進めるたびに新しい表情に出会えます。
すべてが均一で予定通りであることが求められる日常の中で、こうした手仕事の揺らぎは不思議と心を穏やかにしてくれます。正解のない色の重なりを受け入れ、ゆらぎに身を任せて編み進める時間は、手元だけでなく気持ちまで落ち着かせてくれます。
次はどう出るのか想像できないからこそ、編むのが楽しくなる。そういう糸です。
段染めのテラ カラーと、セミソリッドのテラ、それぞれ31色からお選びいただけます。














