糸を選んでから作品を決める。それが編み物の普通の順番です。ところが逆の発想で作られた糸があります。プロラナの1-2-3 Ideenは、玉数を決めると作品が決まるコットン糸です。1玉でスカーフ、2玉でショール、3玉でノースリーブ。名前の通りの、少しばかり変わった糸です。
使われているコットンは、世界三大コットンと呼ばれるエジプト綿100%です。ラグジュアリーホテルのシーツにも使われるエジプト綿は、シルクのような光沢とカシミヤのような肌触りで知られています。手に取ると、その言葉の意味がすぐにわかります。さらりとしていて、しっとりとした上品な感触があります。
美しいグラデーションにも工夫があります。どの玉も始まりの色と終わりの色、そして色の順序が同じになるように巻かれています。1玉目を外側から使い始め、2玉目を内側から使い続けると、色の流れが対称になります。グラデーションが鏡のように向き合う、美しい編み地が生まれます。
縦に対称にするか、横に対称にするか、斜めに崩してみるか、いっそアシンメトリーにしてしまうか。この糸は、編み手の発想をそっと試してきます。
プロラナ 1-2-3 Ideenはこちら
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)















