編み物に慣れている方ほど、手が早くなります。目は編み地を追いながらも、頭の中では次の段取りを考え、気がつけば数段先まで進んでいる。けれど、その速さが思わぬ落とし穴になることがあります。
最近、ソフィーフードを編まれている方のあいだで、「どこまで編んだのかわからなくなってしまった」「増減の位置を間違えて、ほどくことになった」という声を見かけました。慎重に進めているつもりでも、ガーター編みは表裏の区別がつきにくく、いったん手を止めると向きや段数を見失いやすい編み地です。
まずひとつ目は、編み始めの起点に付けた目印です。ガーター編みは表裏の区別がつきにくいため、向きを見失わないための基準になります。いったん手を止めて編み地を戻したときでも、この目印があれば、迷わず再開できます。
もうひとつは、段の進みを確認するための目印です。指定されたタイミングで進行を整える構造の作品では、段数の把握が仕上がりに直結します。節目の段に印を残しておくことで、どこまで進んだのかをすぐに確かめられます。速く編める方ほど、この確認が後回しになりがちです。
マーカーを使うことは、初心者のための補助ではありません。むしろ、編み慣れている方ほど有効な保険です。編み地をほどく時間は、誰にとっても気持ちのよいものではありません。ほんの小さな目印が、その時間を防いでくれます。
具体的な手順や増減の位置は、文章パターンの中に丁寧に示されています。この記事では、その工程を安心して進めるための小さな工夫だけを共有しました。
ソフィーフードの正規日本語パターンは、姉妹店「micono神戸元町本店」にてお取り扱いしています。ぜひ一度、覗いてみてください。
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執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)
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