2月の終わり。
まだ寒さは残っていますが、光の質が少しだけ変わってきました。季節が静かに移ろうこの頃に、英国から色が戻ってきました。
ウエストヨークシャースピナーズという、小さなメーカーのソックヤーンです。
この冬は、なかなか思うように入荷がありませんでした。大きなブランドのように、常に潤沢に並ぶ糸ではありません。イングランドの空気の中で、ゆっくりと紡がれ、染められ、そして届きます。
今回戻ってきたのは、英国の自然を写したシリーズです。
野鳥の羽色を思わせる「カントリーバード」。青や赤、深い茶色が、編み目の中に自然に現れます。規則正しく並ぶのではなく、森の景色のように変化します。
蝶の羽を写した「バタフライ」は、軽やかな色の移ろいが印象的です。派手ではありませんが、静かな華やかさがあります。
どちらも100gで400mのクラシックな4ply。3.25mm針で編む、端正な編み地。英国産ブルーフェイスドレスターウールを含む、しなやかで張りのある糸です。
いまは、色を選べる状態にあります。
この糸は、急に増えることはありません。気づくとまた棚が静かになる、そんな流れを繰り返します。
冬の終わりに届いた、英国の鳥と蝶。
色を、ゆっくりご覧ください。
英国のソックヤーンを見る
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)


















