こんばんは、細野カレンです。
一日の終わりに、少しだけ手をとめて、ゆったりと息を整える時間。
そんな夜に、ふと誰かの言葉が心に残ることがあります。
「初心者こそ、この編み針から始めると、上達が早いと思います」
それはある方からいただいたレビューの一文でした。
編み物を始めたばかりの頃は、なにもかもが手探りで、たいていは道具も“とりあえず”から始まるもの。けれどその方は、竹の針に感じていたストレスをきっかけに、思い切ってランタンムーンの針を手にされたのだそうです。
「それからの編み物がスムーズで楽しくて、ランタンムーンの全ての針を所有したいぐらいです」
最初から、気持ちのいい道具と出会えることが、どれほど編み物の印象を変えるか。
その体験が、静かに語ってくれているように感じました。
高価な道具だからこそ、上達してからと考える方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、この方のように、最初の一歩で心地よさを知ることができたなら、そのあとの時間がまるで違ってくるのだと思います。
最初に触れた道具の感触が、その後の“編み物の印象”を決めることって、きっとあるのだと思います。疲れない、引っかからない、編むことが気持ちよい。そんな最初の実感が、「編み物っていいな」という気持ちを支えてくれるのかもしれません。
心地よく感じる道具は、いつのまにか動きと気持ちを揃えてくれます。
その瞬間、編むことの楽しさは、静かに、でも確かに変わっていくように思います。
よろしければ、そっと見てみてくださいね。
どうぞ今夜も、やさしいひとときをお過ごしください。
心より、
細野カレン














