編み物を長く続けていると、針はいつのまにか増えていきます。輪針、付け替え針、五本針、かぎ針。それぞれに気に入ったものがあって、少しずつ手元に集まってきた。
ところが、針そのものは吟味して選んできたのに、しまう場所だけは、あり合わせのポーチや袋のまま、ということがよくあります。
道具が増えると、困るのは「探す手間」です。使いたい針を見つけるのに、いくつものポーチを開けて回る。コードがどこかで絡んでいる。マーカーやはさみは、また別の袋。ポーチをもう一つ増やしても、探す場所が増えるだけで、なかなか解決しません。
ここで考え方を変えてくれるのが、バインダー型の収納です。本体に、用途別のページを必要な分だけ足していく。輪針のページ、付け替え針のページ、五本針のページと、自分が持っている道具に合わせて組み合わせる。一冊の本をめくるように、道具を見渡せるようになります。
道具が増えてきたというのは、それだけ編み物と長く付き合ってきたということ。その道具に、ふさわしい持ち方を考えてみる時期なのかもしれません。
増えた道具を、見渡せるひとつの仕組みに。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














