ビスコース、コットン、ウール。三つの素材がそれぞれ役割を持つ糸の話
混紡の糸はたくさんあります。ただ、素材のそれぞれが明確な役割を持って配合されている糸は、それほど多くありません。フィンランドの老舗メーカー、ノヴィータが作ったソインツは、そういう糸です。
素材はビスコース49%、コットン42%、ウール9%。一見すると少し変わった組み合わせですが、それぞれの役割がはっきりしています。ビスコースが光沢とドレープを担い、コットンが糸の芯となり、ウールがふっくらとした膨らみを加えています。三つが揃って初めて、単一素材では出せない編み地の表情が生まれます。
編み上がりにはビスコース特有のドレープと控えめな光沢が現れます。主張しすぎない上質感とでも言うべき表情です。コットンの比率が高いため、春夏糸としても使える実用的な糸でもあります。
カラーはニュアンスカラーからビビッドな色まで全18色。ドレープのある糸を手にして編む時間は、完成した作品を想像する前から、すでに豊かです。
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執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)
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