いま編み物の世界で、ひとつの形が際立って目に留まるようになりました。ソフィーフードと呼ばれる、フードとマフラーが一体になった編み物です。
街で見かける機会も増え、写真や投稿を通して名前が広がってきました。けれど、実際に編み物をする人のあいだでは、少し違う関心が生まれています。
「この形は、何で編まれているのだろう」という視点です。
ソフィーフードは、見た目に反して構造はとても静かです。ガーター編みを基調に、先端から先端までをひと続きで編み進める。そのシンプルさが、形の輪郭をはっきりと見せています。だからこそ、糸の選び方が、そのまま印象の違いとして現れます。
このフードに使われているのは、サンネスガルンのアルパカウールです。アルパカのなめらかさと、ウールの軽さと弾力を併せ持ったブレンドヤーンで、編み地に自然な厚みと落ち着きを与えてくれます。分量のあるフードでありながら、重たく見えない理由は、ここにあります。
似たような構造で作られたソフィーショールも、同じ糸を用いています。肩に掛けたときの収まりのよさや、巻いたときに形が崩れにくい点は、糸の性質と深く結びついています。編み目が主張しすぎず、全体として穏やかな表情に仕上がるのも、この糸ならではです。
編み物は、完成した形だけを見ていると分かりにくい世界です。けれど、作品と構造と素材を重ねて見ていくと、ひとつの納得が生まれます。
ソフィーフードが、あの雰囲気になる理由。それは、形だけでなく、糸が支えています。
流行しているからではなく、編んでみたいと思わせる理由がある。今、あらためてソフィーフードが選ばれている背景には、そんな編み物らしい静かな必然があるように感じます。
■ ソフィーフード
■ ソフィースカーフ
【新作】軽やかな輪郭で仕上げる春夏向けソフィースカーフ
ローワンのコットン カシミヤ1玉で編むソフィースカーフのキットです。
























