朝の光が細くなる季節は、編み物が進みやすい時期でもあります。週末のゆっくりした時間に、自然と針を手に取る方も多いかもしれません。
北欧では、編み物は特別な趣味ではなく、暮らしの中に静かに存在するものだと言われています。季節が変わるたび、少しずつ毛糸が増えていく光景には親しみがあります。
針を動かしているだけなのに、気持ちが静まっていく感覚は、多くの方が共通して感じるものです。
毛糸は種類によって特徴が大きく異なります。手に取ったときの軽さ、針に通したときのなめらかさ、編み目がきれいにそろう感触は、作品づくりの流れを自然に助けてくれます。
完成の姿がすぐに浮かぶような糸や、手の動きが気持ちよく続いていく糸は、編み手にとって心強い存在です。北欧で長く使われてきた毛糸の中には、そんな一本が静かに息づいています。
今回、その毛糸をひとつのページにまとめました。編み物が進む季節に、ゆっくり眺めていただけたらと思います。
