成人女性は、どれくらいの数の持ち物を持っているのでしょうか。
はっきりした統計はありませんが、生活研究の分野では「数千個」と言われることが多いそうです。衣類、バッグ、化粧品、キッチン用品、文房具、日用品、趣味の道具。普段あまり意識することはありませんが、私たちはかなり多くの物に囲まれて暮らしています。
その中でも、趣味の道具は気がつくと少しずつ増えていくものです。
編み物も例外ではありません。最初は一本の輪針だけだったのに、作品を作るたびに道具は増えていきます。
サイズ違いの輪針。
5本針。
付け替え針。
ケーブル。
マーカーやメジャー。
とじ針やハサミ。
作品が増えると同時に、道具も少しずつ増えていきます。これは編み物を長く続けているニッターほどよく実感していることかもしれません。
そして、ある時ふと気づくことがあります。
輪針を探して引き出しを開けたり、サイズ違いの針を何本も確認したり。編み始める前の準備に思いのほか時間がかかることもあります。
ここで少し面白いことがあります。
編み針メーカーは、針だけでなく「ケース」も作っています。
収納用品なら収納メーカーが作ってもよさそうですが、実際にはニットプロのような編み針メーカーが、さまざまな編針ケースを作っています。これは考えてみると少し不思議なことです。
しかし理由はとてもシンプルです。
編み針メーカーは、ニッターの道具の増え方をよく知っているからです。
どのサイズの針が増えていくのか。
どんな道具を一緒に使うのか。
ケーブルや小物がどのように増えていくのか。
そうしたニッターの日常を見ているからこそ、収納の形も自然と見えてきます。

編み物を長く続けている方ほど、道具の数は増えていきます。そして針を探す時間は、編み時間ではありません。
道具の居場所が決まっているだけで、編み始めるまでの流れは驚くほど変わります。
ニットプロは、編み針メーカーとしての視点から、輪針ケース、付け替え針ケース、5本針ケース、ケーブルケース、小物ポーチなど、さまざまな収納を作っています。
文章で説明するより、実際の作りを見た方が分かりやすいと思います。
ニットプロの編針ケースを見る
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)















