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ソフィースカーフから始まった、小さな三角の広がり

ソフィースカーフから始まった、小さな三角の広がり

昨年の秋ごろから、編み物の世界でよく見かけるようになった名前があります。ソフィースカーフです。小さな三角形のスカーフで、構造はとてもシンプルです。難しい模様もなく、形も控えめ。それでも、多くの人が編み始め、気がつけば世界中で見かける作品になりました。

この作品の面白いところは、見た目のシンプルさとは裏腹に、広がりを生む力を持っていることです。最初はスカーフとして知られましたが、その後、同じデザインの流れをくむフードやマフラーなど、さまざまな形が生まれています。ひとつの作品というより、シリーズのような存在になりつつあります。

その流れを大きく加速させた出来事もありました。海外で活躍している日本人のアーティストが同じシリーズのフードを身につけた写真をSNSに投稿し、それをきっかけに一気に注目が集まりました。編み物の世界では、こうした小さなきっかけから流れが動くことがあります。

もちろん、流行だけが理由ではありません。ソフィーシリーズが広がった理由は、構造のシンプルさにもあります。三角形という形は、スカーフにもフードにもマフラーにも応用しやすく、糸を変えるだけで印象が大きく変わります。ふくらみのある糸で編めば柔らかな立体感が生まれ、すっきりした糸で編めば線の美しさが際立ちます。同じ形でも、素材や太さによってまったく違う作品のように見えることもあります。

こうした特徴があるため、ひとつ編んだあとに「別の糸でもう一枚」と考える人も少なくありません。作品として完成しているのに、まだ広がりの余地がある。そこが、多くの編み手にとって魅力なのかもしれません。

現在では、ソフィースカーフだけでなく、フードやマフラーなど、同じシリーズの作品をまとめて見ることができるようになりました。形の違い、糸の違い、仕上がりの違いを並べて見ると、ひとつのデザインから生まれる表情の幅に気づかされます。

スカーフから始まった小さな三角が、ここまで広がるとは、最初に見たときには想像していなかった方も多いでしょう。けれど、シンプルな形だからこそ、長く編み続けられる。そうした作品は、流行を超えて残っていくことが多いものです。

ソフィーシリーズの作品と、それに合う毛糸をまとめてご覧いただけるページはこちらです。

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執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)

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