ソックヤーンで編んだマフラーやネックウォーマーを首に巻いたとき、チクチクして気になった経験はありませんか。せっかく時間をかけて編んだのに、と残念に思った方もいるかもしれません。
でもそれは、毛糸が悪かったわけでも、あなたの肌が敏感すぎたわけでもありません。
毛糸アレルギーではありません
チクチクの原因として「毛糸アレルギーかもしれない」と思っている方は少なくありません。実はこの「毛糸アレルギー」という言葉、今も広く使われていますが、医学的にはすでに否定されています。世界中の医療専門家が過去100年分の論文を調査した結果、ウールがアレルギーを誘発するという確かな証拠はないという結論が出ています。この調査結果はウールの国際的な品質機関であるウールマークも発表しています。

チクチクの正体は、繊維の「太さ」です
では何がチクチクを引き起こすのかというと、繊維の太さです。ウールは天然繊維のため、繊維の先端が毛糸の表面に出やすく、それが肌に触れると刺激になります。繊維が細ければ肌に沿ってしなやかに触れますが、繊維が太いと断面が肌に当たってチクチクと感じます。

ソックヤーンは靴下のために作られた毛糸です。靴下は毎日履くものなので耐久性が求められ、ウールにナイロンを混ぜて丈夫に作られています。足の裏は肌が強いのでチクチクを感じにくいのですが、首や手首など肌の柔らかい部分に触れると、同じ毛糸でも刺激として感じやすくなります。つまりチクチクの原因は毛糸そのものではなく、使う場所との組み合わせにあります。
チクチクしないソックヤーンという選択
肌に直接触れる作品を編むなら、繊維の細い素材を選ぶことで解決できます。メリノウールは一般的なウールより繊維が細く、同じウールでも肌触りがまったく違います。シルクやベイビーアルパカを混紡したソックヤーンも、繊維が細く柔らかいため首元に使っても刺激を感じにくいです。
柄の面白さはそのままに、チクチクしない素材を選ぶ。それだけで、編む楽しさも完成したものを身につける喜びも変わってきます。














