マフラーと何が違うのか。
本当に暖かいのか。
その問いをきちんと確かめたくて、今回は北林が実際に外でソフィーフードを着用しました。私は横で写真を撮りながら、着け心地や体感を細かく聞き取り、観察しています。
場所は海沿いの開けたエリア。建物の陰に入ると体感温度が一段下がる環境です。首元から熱が逃げやすい条件での検証でした。
まず印象的だったのは、「首だけではない」という点です。フードをかぶった瞬間、首から頭部までがひと続きで包まれるため、体の中心に近い部分が守られる感覚があると言います。マフラーは首を温める道具ですが、頭部は別に帽子が必要になります。ソフィーフードはその役割を一枚で担います。
最初のカットでは、顔まわりに自然な立ち上がりが生まれています。ガーター編みの厚みが空気を含み、頬からあごにかけて層をつくる。見た目は柔らかく、実際の構造はしっかりしています。顔まわりに隙間ができにくく、風を直接受けにくい設計です。

横からの写真では、首の後ろにできるボリュームがよく分かります。実はここが意外と冷えやすい部分です。フードが後頭部まで連続しているため、帽子とマフラーを別々に重ねたときの“わずかな隙間”が生まれません。歩いても形が崩れにくく、巻き直す必要がない点も実用面では大きな違いでした。

レンガ壁を背景にしたカットでは、耳がしっかり覆われています。耳と首の後ろが同時に守られると、寒さの伝わり方が穏やかになる。これは体感としてはっきり分かる部分です。首元だけを温めるのとは違い、体の芯の冷え方が変わります。
後ろ姿を見ると、フードはすっきりと後頭部を包み、首元でゆるやかに重なった編み地が自然に背中へ落ちています。帽子+マフラーの重ね着にありがちなもたつきがありません。ダウンコートの上でも全体のラインが整理され、ボリュームが出すぎないのも特徴です。

海を背にした横顔の写真では、頬から顎に沿うラインと、首元の厚み、そして下へ落ちる三角のラインがきれいに出ています。風があっても形が乱れず、顔まわりと首元が一体化しているのが分かります。機能だけでなく、横から見たときのシルエットが整うことも、このデザインの大きな魅力です。
首だけを温めるという点では、マフラーとの差はそれほど大きくありません。しかし、頭部まで含めた総合的な保温という視点で見ると、ソフィーフードは合理的です。帽子とマフラーを別々に用意せず、一枚で完結する。その構造が、実際の外気の中で生きてきます。
しかも見た目は過剰になりません。ガーター編みの素朴な表情が、ダウンやコートと自然になじみます。実用性を軸にしながら、装いの中で浮かない。そのバランスが、このデザインの完成度を支えています。
華やかさを前面に出すのではなく、機能を確かめた結果として姿が整う。
今回の検証で分かったのは、ソフィーフードは“可愛い防寒小物”ではなく、構造として理にかなった防寒具であるということでした。
暖かさは数字ではなく体感で判断するものです。写真とともに、その違いが伝われば嬉しく思います。
使用キット:ソフィーフード|毛糸 & 日本語文章パターン付きキット|PetiteKnit:プチニット - 2523 ネイチャー ツイード
着用:北林裕美子(当社代表)
記事執筆:細野カレン(なないろ毛糸店長)
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