モヘヤの毛糸を選ぶとき、白に近い色に手が伸びる人は多いようです。なないろ毛糸でも、61色あるティン シルク モヘヤのうち、よく出ていくのは白系だという印象があります。
理由は、編み上がりの見え方にあるのだと思います。モヘヤは繊維の先が細かく立ち上がるので、編み地の表面に薄い毛羽の層ができます。白はこの毛羽が光を受けたときにいちばん明るく見え、編み目の輪郭がやわらかくにじみます。
色の濃いモヘヤは、毛羽が影として見えるぶん、編み地が深い色に沈みます。それも美しい仕上がりですが、明るく見せたいなら白に近い色が近道です。
もう一つは、重ねたときの相性です。薄く編んだモヘヤは、下に着た服の色を透かします。白なら合わせる服を選ばず、下の色を少しやわらげて見せてくれます。
秋の一枚目に白いモヘヤが選ばれるのは、編み上がってからの見え方を知っている人が多いからなのかもしれません。
白でいくか、別の色にするか。並べて眺めるところからどうぞ。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














