アイスランドのセーターと聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、肩のまわりをぐるりと囲む模様ではないでしょうか。ロピセーターと呼ばれる、あの形です。
大きな作品ですから、時間がかかりそうに見えます。けれど実際には、細い糸で編むセーターよりずっと早く仕上がります。糸が太く、目が大きいぶん、一段があっという間に終わるからです。編みかけを置いた場所に戻るたび、前の日より育っているのが目で分かります。
そして、あの肩の模様は、糸そのものが生み出しているわけではありません。地の色を決めて、そこに何色かを組み合わせて編むことで現れます。ですから、同じ模様を編んでも、選ぶ色が変われば別の一着に見えます。白と黒で締めるのか、からし色を差すのか。そこがいちばん迷って、いちばん楽しいところです。
アイスランドのリョットロピは、その選択肢が多い毛糸です。
どの色を合わせるかは、見ながら決めても遅くありません。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














