編み物には、あまり人気のない工程があります。糸の始末です。作品が仕上がって、あとは着るだけというところまで来ているのに、最後にこの作業が残っている。
ドイツの編み物ブロガーが、自身のブログにこう書いていました。糸の始末が好きな編み手を、私は一人も知りません、と。国が違っても、感じることは同じようです。
その方が糸始末に使っている道具として挙げていたのが、アディ デュエットでした。片側にかぎ針、反対側に棒針の先端がついた、全長15センチの補助針です。細いかぎ針の先で編み地の裏側の目に糸をくぐらせていくと、行って、戻って、それで終わり。簡単で、きれいで、速いのだそうです。
同じ記事では、編み地の端から目を拾う作業も高く評価されていました。衿やボタンバンドを後から編み足すとき、きつめに編めた縁から目を拾うのは骨が折れます。かぎ針側なら糸を確実に捉えられ、拾った目をそのまま反対側の棒針の先へ移して編み続けられる。これ以外にない道具、とまで書かれていました。
ドイツのアディ社製。2.5ミリで重さは2グラム、号数ごとに色が違います。
好きになれない作業が、少しだけ短くなるかもしれません。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














