編み物の道具をひとつ選ぶとき、何を基準にしているでしょうか。
addiというドイツのメーカーは、すでに金属のものやグリップの付いたものなど、たくさんのかぎ針を作っています。それなのに、また新しい一本が登場しました。「ユニコーン パープルハート」です。
持ち手には、パープルハートという木が使われています。染めたのではなく、もともと紫色をした珍しい木で、空気に触れるうちに、その色が深くなっていきます。
そして、その持ち手は、ゆるやかにねじれたらせんの形をしています。addiのユニコーンというシリーズが大切にしてきた形が、輪針では針の先に、このかぎ針では手で握るところに来ているのです。
針先はピンクの金属。次の目を探すとき、その色が静かに教えてくれます。
手で触れるところと、目で追うところ。その両方に、ちゃんと理由のある一本です。
紫の木と、ピンクの針先。手のひらに乗せてみてください。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)
















