おはようございます、細野カレンです。
こんな曲がった輪針、買ったらまずいですよね…。
初めて目にしたとき、思わずそんな言葉が口をついて出ました。
針の根元が、まるで折れ曲がったように見える輪針。
これではまともに編めるはずがない、不良品なのでは...そう思われても仕方のない見た目です。

けれど、私がその存在を知ったのは、アメリカの大手マーケットプレースのレビュー欄でした。そこには、この輪針を絶賛する声が溢れていました。
「どうして…?」
驚きと好奇心で次々とレビューを読み進めるうちに、少しずつ理由が見えてきました。
輪針を手のひらで包むように持つ方にとって、通常の輪針は長すぎ、持ちづらさを感じさせることがあります。ところが、この根元のカーブは、そんな持ち方にぴたりと寄り添い、疲れを知らない編み時間をもたらしてくれるのです。

実際に当店で販売を始めてからも、こんなお声をいただきました。
「針を握るように持つ私にはとても使いやすいです。今はこの針でウェアを編んでいて、ほかの号数も購入決定です。」
一方で、曲がり仕様を知らずに購入された方からは、違和感があったとのお声も。もちろん、その方には返金で対応させていただきました。
不良品ではない。むしろこれは、手のひらで輪針を包む持ち方をする方のために作られた、特別な輪針なのです。万人向けではないからこそ、出会ったときの喜びは格別なのだと、私は思います。














