おはようございます、細野カレンです。
暑さの中でも、手仕事のひとときが心を落ち着けてくれる、そんな朝ですね。
気温が高くなるこの季節、金属針を使っていて、ふと指先に感じるあの独特なにおい。あなたも経験がありませんか。
あなただけではないんです。実は、編み物をされる多くの方が、同じような感覚を抱いています。
このにおい、金属自体の臭いだと思われがちですが、正確には違います。金属と皮脂が触れ合うことで発生する「ケトン」という物質が原因。鉄棒を握ったとき、10円玉を触ったときに感じるあのにおいも、実は自分自身の皮脂が金属と反応して生まれるものなのです。
けれど、同じ金属でもその特性はさまざま。たとえば鉄やステンレスにはほとんど抗菌作用はありませんが、10円玉の主成分である銅は強い抗菌作用を持ち、昔から消臭や殺菌に用いられてきました。
そんな銅の魅力を活かした特別な編み針があります。
リッケの「サイプラ」は、銅ならではの美しい光沢と、程よい滑らかさを併せ持った編み針。竹のやさしさと金属のしなやかさ、その中間の心地よさが、編み物の時間を特別なものへと変えてくれます。さらに、使い込むことで少しずつ深まっていくアンティーク風の風合いは、まるで自分だけの道具に育っていくような喜びを感じさせてくれます。
なお、金属針特有の香りは、使用後に手や針の表面を軽く拭くことで大きく軽減されます。こうした小さなケアが、快適な編み物時間を長く支えてくれるのです。
作品に向き合うその手に、信頼できる道具を。どんな模様編みも、繊細な糸も、思いを編み込むための特別なパートナーとして、「サイプラ」は寄り添ってくれるでしょう。














