こんばんは、細野カレンです。
気づけば、同じ針を何年も使っている。
ケースの中には、見慣れた色と、手になじんだ重み。
それで困ったことなんて、ない。
むしろ、もう新しいものは必要ないと思っていた。
でも、きょう見たこのセットには、
少しだけ、心が揺れた。
見た瞬間に「これで何を編もうか」と、自然に想像が始まっていた。
編みたい気持ちって、こんなふうに湧きあがるものだったっけ。
ニットプロの限定セット
スイートアフェア
輪針と5本針がセットになり、さらに手染めの糸まで揃った、
この春だけの、特別なひと揃え。
色は、そっと目を引く淡いパステル。
ケースは、小ぶりな花柄の布製で、ふたを開けるたびに気持ちがほどけていきます。
針を替えると、編み心地が変わる。
それだけでなく、気分まで変わることがある。
いつもより、すこし丁寧に糸をすくいたくなる。
道具が変わるだけで、そんな気持ちになるから不思議です。
手染めの毛糸は、ソックヤーンとしても優秀な品質。
でも、「どこに使えば正解か」なんて考えなくてもいいのかもしれません。
このセットに入っているものだけで、ひとつ何かを編んでみる。
そんなふうに、ぜんぶがここに揃っている感じが、今の気分にちょうどいい。
今すぐ必要というわけではない。
でも、ふとした瞬間に「欲しい」と思ってしまう。
それは、道具としてというよりも、
「こんな時間を過ごしたい」という気持ちそのものかもしれません。
編む時間を少し変えてみたくなったら、
きっかけは、こんなかたちでもいいのかもしれませんね。