おはようございます、細野カレンです。
雨の気配が少し遠ざかったあとの朝は、空気の粒がどこかやさしく感じられます。
窓を開けたときにふと感じるその軽やかさに、季節がまたひとつ進んでいることを、そっと教えられるようです。
そんな移ろいの空気に、ほんの少し心をほどいてくれるようなスカーフをひとつ、ご紹介いたします。
スペインの毛糸ブランド「Katia(カティア)」が発表した新作糸「ハルモニア リュクス」。
その糸を一玉だけ使って編む、公式パターン付きのスカーフです。
アイレット模様で編まれた編地には、どこか春の風が通り抜けるようなやわらかさがあります。
かけ目のすきまを風がくぐるたび、ふわりと動く布の表情に、自分の手で編んだことのよろこびが重なります。


色番103は、コーラルとペトロールが出会う透明感のあるグラデーション。
朝の空と、夕映えの雲がひとつの布におさまったような彩りです。
104は、フューシャピンクから始まり、レモンイエロー、そしてブルーへと穏やかに変化していく色調です。
華やかさの中に春の陽射しを感じさせながら、草木の芽吹きや空の透明感が、糸の流れとともに重なっていきます。
糸そのものはコットンを主に、そこへルレックスがほんの少しだけ織り込まれています。
きらめきはごく控えめで、直射ではなく、夏に向かう日差しがふと差し込んだときだけ、そっと返すような光り方です。
それがとても上品で、肌になじみ、風景に溶けていきます。
※写真のスカーフは色番105で編んだ参考作品です。軽やかな透かし模様が段染めの美しさを引き立てます。
このスカーフは、カティアが公式に公開しているパターンをもとに、私たちが正式な許可を得て日本語に翻訳したものです。
ご購入前でも編み図をご覧いただけますので、糸と編み地の雰囲気を合わせてお楽しみいただけます。
パターンはこちらからご覧いただけます:
Katia ハルモニア リュクス スカーフ 日本語版パターン
なお、こちらの「ハルモニア リュクス」は、4月24日(木曜日)から3日間だけ、なないろ毛糸オンラインショップにてご紹介いたします。
国内在庫のご用意がございますので、お選びいただいた色はすぐにお手元にお届けできます。
季節の合間にさっと編めて、週末にはもう、肩に軽やかに羽織れる一枚になるかもしれません。
この時期だけの特別なご提案となりますので、よろしければこの機会にお楽しみください。