ドイツの毛糸メーカーの営業スタイルは、まだまだ古き良き時代のスタイルを色濃く残しているようで、どのメーカーの営業さんも僕たちのような零細企業にも足繁く通ってきてくれています。
トレッキングでお馴染みのAtelier Zitronもそんなメーカーのひとつで、新商品が出るたびに遠路はるばるやってきてくれています。
はじめの頃は、社長のツィトロンさんが巨体を揺らしながら来ていたのですが、最近は次期社長の娘婿ののっぽのツェンカさんが、たくさんの毛糸を抱えてやってきます。
新商品が発売されたある年の春の日、いつものようにやってきたのっぽのツェンカさんと挨拶を交わして、さてどんな商品が出るのかなぁ...とワクワクしていた僕たちですが、その後の彼の挙動にあっけにとられることになったのです。