段染めの毛糸には、次の色が見えてくるまで編みたくなるところがあります。
色の切り替わりがはっきりした糸では、その境目が一つの目印になります。けれど、毛足のある糸では少し様子が変わります。
今季最初の新しい糸として入荷した、プロラナのピウマアルパカは、アルパカとメリノウールを合わせたふくらみのある糸です。毛足がやわらかく立っていて、色と色のあいだに線が引かれていません。
そのため、次の色の始まりを待っていても、はっきりした瞬間は訪れません。何段か編み進めて編み地を眺めたときに、もう隣の色に入っていたことに気づきます。
メーカーから届いた写真を見ていても、どこで色が変わったのかを、つい目で探してしまいました。
太めの針でゆったり編める糸なので、編み地は手元で思いのほか早く広がっていきます。メーカーは、空気を含んだような軽さとふんわりとした質感をうたっています。
色は全8色。地中海の夕映え、宵空の庭、ローズウッドなど、色の移り変わりそのものを眺めたくなる顔ぶれです。
週末の手元に置きたい色を、一つ選ぶなら。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














