編み針は何色ですか、と聞かれて答えに困ることは、あまりないと思います。銀色、金色、木の色。たいていはひと言で済みます。
アディのミスティックという輪針は、そのひと言が出てきません。紫に見えるときもあれば、ブロンズに見えるときもあり、光の当たり方で同じ1本の色が変わります。
表面はつや消しです。アディによれば、LEDの灯りや日差しの下でも強く反射しないとのこと。光を跳ね返さないかわりに、光で色を変える針、ということになります。
ドイツで編み物のブログを書いている方は、どんな灯りの下でもまぶしくなく、編み目がくっきり見えると書いていました。アディも、明るい色の糸と合わせたときのコントラストを、この針のよさに挙げています。
なないろ毛糸でいちばん多く選ばれているのは、80cmの1号です。細い糸を、目を近づけて編む方が選んでいるのだと思います。
灯りをつける時間が、少しずつ早くなってきました。夜の手元でこの針が何色に見えるのかは、編む方だけが知っていることです。
言葉では、どうしても伝えきれない色です。
ミスティックの色を見てみる
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














