毛糸の太さと重さは、たいてい比例します。太い糸で編めば、編み地も重くなる。ところが、そうならない糸があります。
サンネスガルンのポピーは、作り方が少し変わっています。アルパカとウールの繊維を、細いコットンの筒の中に吹き込んで一本の糸にしてあります。撚って作るのではなく、吹き込んで作る。中に空気が入っているぶん、太さのわりに重さが出ません。
玉のまま手に取ると、持っているという感じがしないほどです。
この作り方は、編み地の見え方にも出ます。空気を含んでいますので、一目ずつが丸く立ち上がり、編み地に影ができます。メリヤスのまま編んでも面が単調になりません。光の向きが変わるたびに見え方が変わります。
編みかけを机に置いておくと、通りがかりに目が止まる。袖がつく前から形が見えている。そういう編み地です。
色は21色あります。生成りのような落ち着いたものから、細かい色の粒が散ったものまで幅があります。同じ糸でも、選ぶ色でまったく別の一枚になります。
秋のうちに、一枚。
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執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














