靴下用の毛糸は、なぜ細いのでしょうか。靴の中で目立たないように、履き心地を損なわないように。理由はいくつも挙げられますが、編む側から見ると、細い糸は目数が増え、時間もかかります。
フィンランドのノヴィータが作るナッレ シリーズは、ソックヤーンとしては太い糸です。並太の8本撚り、100gで約260m。靴下用の推奨針は3.0mm、3号。ゲージは10cm角で22目32段とされています。
目が大きいと、編み地の伸び方が変わります。一段編むごとに進んだことがわかり、途中経過を眺める楽しみが増えます。丁寧に編んでいるのに、時間に追われない。急ぐこととは違う話です。
北欧では、靴下は毎日履くものです。ナッレ シリーズが洗濯機で洗えるのも、そうした前提があってのことでしょう。無理をせずに編めて、普段どおりに洗える。実用性という言葉は、本来そういう意味だったのかもしれません。
色を眺めるところから始めてみてください
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














