毛糸をシリーズで揃えて買う。これはセーターやカーディガンを編むときには自然な選び方です。色を合わせ、玉数を数え、足りなくならないように少し多めに用意する。編み始める前の、大事な準備の時間です。
ところが靴下の糸だけは、少し事情が違います。一玉で一足が編み上がってしまうからです。二玉並べて色の相性を考える必要も、シリーズで買い揃えておく必要もありません。一玉で完結する、めずらしい糸です。
そのことに気づくと、段染めのソックヤーンの選び方が変わります。
プロラナのゴールデンソックス カラー 71シリーズは、六色の並びに共通点がありません。ラベンダーミスト、アースシナモン、クラウドサンド、フォレストブルー、サンセットモーブ、フロストラベンダー。霧のようなラベンダーの隣に秋の土の色があり、曇った日の砂の隣に森の影の青がある。揃えるという発想で見ると、たしかにばらばらです。
けれど揃える必要がないのなら、ばらばらであることは弱点になりません。今日はこの色、と手に取った一玉が、そのまま一足になる。次に編むときには、また別の気分で別の色を選べばいい。ばらばらの六色とは、そういう選び方ができる六色ということでもあります。
どれにしようかと考えている時間は、もう編み物の時間に入っているのだと思います。
まずは六色、並べて見比べてみてください。
執筆:細野カレン(なないろ毛糸 店長)














