アルネ&カルロスが手がけたNightシリーズのソックヤーンには、少し不思議な背景があります。四季の夜をテーマにした色の物語として作られましたが、その中のひとつだけ、最初は存在しなかった夜があるのです。なぜその夜は生まれなかったのか、そしてどんな理由で別の夜が加えられたのか。その経緯を知ると、糸の色がまったく違って見えてきます。
毛糸のデザインにそんな秘密があるなんて、少し意外かもしれません。それでも、その由来を知ると、ただ美しいだけではない色の奥行きを感じることができます。編むたびに変化していくグラデーションの中に、静かな夜の情景が浮かび上がるようです。
この秋は、夜の色を編むような時間を楽しんでみませんか。