おはようございます、細野カレンです。
雨のあとの澄んだ空気に、六甲の緑がいっそう冴えて見える朝です。
先週ご紹介したショッペルのソックヤーン。その中でも今日は、「ブーツ」という一かせにぐっとフォーカスを当ててみます。
春夏向けのコットン混紡ソックヤーンとしては異例ともいえる、この糸の存在感は、やはり一度きちんと取り上げておきたくなるものでした。
特に触れておきたいのは、コットンなのに上品な艶をまとったあの質感。マーサライズ加工によって、ブーツは“シルクのような光沢”をもつコットン混紡糸になっているのです。
表面がなめらかになることで、色が光をよく拾い、微妙な濃淡やグラデーションがくっきりと現れる。まさに、あの独特な色づかいを支える要になっているのが、この加工なのです。
さらに嬉しいのは、指先にふれる感触までがやわらかで、コットンの軽やかさを残しながらも、ウールのなめらかさが編み心地をやさしく整えてくれます。
色ごとにまったく違う表情があるのも、この糸の魅力です。
たとえば、こんな名前がついています。
・フィッシャーマンズ フレンド
直訳すると「漁師の友だち」。ヨーロッパでは昔からあるハーブのど飴の名前でもあり、寒い海で働く人がいつもポケットに入れていた…そんなイメージを持つ名前です。色合いは、くすみを帯びたブルーグレーや渋めのグリーンなど、どこか懐かしさを感じるやさしいトーンです。
・ア スクイーズ オブ ライム
「ライムをぎゅっと絞ったひとしずく」。名前のとおり、爽やかなライムグリーンやレモンイエローを思わせる明るい配色で、夏らしい軽やかさと元気を感じるカラーです。お子さまや夏小物にもぴったりかもしれません。
・イン ザ スポットライト
「スポットライトを浴びて」という意味です。暗い舞台の中にパッと光が当たるような、強いコントラストのある色の流れが魅力。大胆な濃淡や切り替わりが印象的で、作品をぐっと個性的に仕上げてくれそうです。
・サーファー
言葉どおり「波乗りをする人」。青やターコイズ、白などが混ざり合い、まるで海辺の風景のようなさわやかな配色です。サマーニットやスカーフなど、さらりとした装いに似合いそうな一色です。
・フライング ダッチマン
これは“空飛ぶオランダ船”という伝説上の幽霊船の名前で、欧州では少し神秘的な響きを持ちます。配色もその名の通り、深いブルーやモスグリーン、霧のような淡い色が交錯し、幻想的な雰囲気があります。シンプルな編み地でも雰囲気のある仕上がりになる色です。
文章では伝えきれない色の揺らぎと、糸そのものが放つ艶感は、ぜひ商品ページの写真でじっくりとご覧ください。
今なら、全色即納が可能です。
色を見るだけのつもりが、気づけばどれにしようかと迷ってしまうかもしれません。