残念だがFall Nightと題名が付いた絵画をお見せすることができない。なぜなら、1892年頃にドイツのベルリンで描かれたFall Nightと名付けられた作品が残されており、オスロ国立美術館に所蔵されていることまでは分かっているのだが、インターネットにはFall Nightの絵画写真は存在していない。ところが、ここでもムンクの多作ぶりが彼の作品の理解を深める役割を果たすのである。ここに掲載した写真はNight in Saint Cloudという題名の作品であるが、Fall Nightと以下のような多くの共通点を持っているのである。
- どちらも1892年頃に描かれている
- どちらもムンクの友人であるエマニュエル・ゴールドスタインという詩人が帽子をかぶって月明かりに浮かび上がっている不思議な姿を描いたものである
- どちらもムンクがパリ郊外のサン=クルーに住んでいたときに初めてこの構図を描いたものである
- どちらもムンクがベルリンで描いた夜の窓辺のシーンの一つである
アルネ&カルロスが見たFall Nightは、Night in Saint Cloudとは違う絵画だが、ここでは、そんなことはまったく問題にならないことは、毛糸になった03655 フォールナイトを見れば十分ではないか!