あなたは「Schoppel ショッペル」というドイツの毛糸メーカーをご存じでしょうか。

あの世界的に有名な「Zauberball Crazy ツァウバーバール クレイジー」を生み出したメーカーです。

すべての毛糸の配色とデザインは社長のショッペル氏が自ら手掛けています。

数あるショッペルソックヤーンの中でも春夏向けコットン混紡の「ブーツ」には、他のメーカーのコットン混紡糸にはない秘密があります。

一般的なソックヤーンの配合はウール75%、ナイロン25%ですが、そこに含まれているナイロンは埋め立てても分解されず、何百年もの間土の中に残ってしまいます。

また、ナイロンを燃やした時に発生するダイオキシンなどの発がん性物質も大きな環境問題となっています。

そうした中、新しいエコ素材として開発されたのが生分解性ナイロンです。

生分解性ナイロンとは、要するに土に帰ることができるナイロンのことです。

しかし、まだ生産量が少ないため、通常のナイロンの２倍以上の値段になることもあります。

商品にも生分解性ナイロンについて書かれた新しい緑色のタグがつけられるようになりました！

なぜかというと、ウールの割合が多いため十分にウール特有の適度な伸縮性がある毛糸だからです。

そのため実際に編んだ靴下を履いた時のフィット感に問題はありませんのでご安心ください。

もしあなたがストレッチ素材入りの毛糸を編むのが苦手でしたら、この「ブーツ」は普通のソックヤーンと同じ感覚で編むことができますよ。

ウールのやわらかな感触がお好みであれば、この毛糸は断然おすすめです。

おそらく私が知る範囲では大手メーカーが作る夏糸ソックヤーンで、手染め・または手染め風のソックヤーンは他にないと思います。

どうしても春夏毛糸となると軽快なイメージの色柄が多く出回ります。

ですが「ブーツ」は判で押したような単調なパターンの出方ではなく、流れるような色柄の大人の手染め風を楽しめるのが魅力です。

通常のコットンは糸に艶やかさは出ないので、マットで少しかすれた質感となります。

「マーサライズ加工」とはコットンの毛羽立ちを抑えることでシルクに似た光沢を出す加工法で、「シルケット加工」とも呼ばれます。

そのため滑りが良くなりウールとのコンビネーションも抜群で、夏糸特有のシャリシャリした手触りにはなりません。

また、表面が滑らかになることで光を反射しやすくなり、結果として微妙な濃淡や色合いの仕上がりとなります。

これこそがショッペル氏の求める芸術的な色遣いを実現可能にした秘密です。

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肌ざわりはカジュアルなコットンの良さを残しながら、ウールの柔らかさも兼ね揃えた、まるでエレガントなシルクのような輝きを放つ毛糸が「ブーツ」です。

ですので春夏向けの靴下だけではなく、ショールやストールなどにも適しています。

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美しい糸なので「ツァウバーバール クレイジー」のように、しばらくはお部屋に飾って鑑賞する楽しみもあります。

また、かせ糸の状態からは想像もつかないような模様が表れてくるので、飽きることなくどんどん編み進められます。

ぜひこの春夏は「ブーツ」で素敵な作品を編んでみてください。

ショッペルの毛糸は大量生産されないため、一度生産中となると次の入荷まで数か月かかることがあります。

世界中のニッターに大人気の毛糸ですので、お気に入りの色はお早めにご購入ください。