おはようございます、細野カレンです。
朝の洗濯物を干しながら、ふと気づいたことがあります。お気に入りの靴下って、なぜか肌に優しいだけでなく、洗うたびにちょっと安心できる。素材のことなんて、いつも深く考えているわけではないけれど、なんとなく「気持ちいい」「続けて使いたい」と思えるのは、たぶん、身体がちゃんと知っているから。
そんな靴下を、自分で編めたなら――ちょっといいと思いませんか。
今日は、そんな一足を編むのにぴったりの毛糸をご紹介します。名前は「プロラナ ゴールデンソックス ネッセル」。ふわりと柔らかく、それでいて頼もしい。天然素材だけでつくられた、肌にも心にも優しいソックヤーンです。ナイロンは使われていません。ウールとラミーだけ。それなのに、丈夫で、気持ちよくて、毎日の足もとにすっとなじんでくれるんです。
ラミーという素材をご存じでしょうか。“麻の仲間”として古くから親しまれてきた植物繊維で、通気性が高く、さらりとした質感、そして洗っても型くずれしにくい強さを持っています。靴下のように、丈夫さと履き心地の両立が求められるものにとって、まさに理想的な素材です。
このネッセルには、そのラミーが20%も含まれています。ウールの自然なやわらかさのなかに、どこか凛とした手応えが感じられるのは、きっとこのラミーの存在感によるものなのでしょう。編んでいるときも、履いたあとも、そのしなやかさと強さがずっと残り続けてくれるのが、うれしいポイントです。
もうひとつ、この毛糸の大きな魅力は、その美しいグラデーションです。強弱をつけた撚り方――「ウィックライク・ヤーン」によって、編み進めるたびに自然な色のうつろいが生まれます。明るさも派手すぎず、ほどよく落ち着いていて、どこから編み始めても、どこで終わっても美しくまとまる印象。特別な模様がなくても、糸そのものの風合いだけで、完成品に個性が宿ります。
そして、もちろん洗濯機にも対応。40度までの水温なら、特別なお手入れは必要ありません乾燥機とアイロンだけは避けていただければ、あとは普段の洗濯と同じように気楽に扱えます。
カラーバリエーションも豊富に揃っており、どれも繊細でニュアンスのある色合い。派手さを抑えた自然な色の移ろいが、毎日の暮らしにしっくりと馴染んでくれます。
「自分にとって心地よいものを選ぶ」という行為には、思っている以上に大きな意味があるのかもしれません。この毛糸のように、誰かのためではなく、自分のために気持ちよく選べるものがひとつあるだけで、日々の編み物が、ちょっと特別な時間に変わっていくような気がします。