こんばんは、細野カレンです。
長く編み物をしていると、「この針が好き」「いつものこれで大丈夫」という感覚が自然と育っていくものです。針というのは、手の動きの延長のような存在で、わざわざ意識することがないくらいに、日常の中に溶け込んでいますよね。
けれど、そんな「いつもの手」にふと別の動きをさせてみると、不思議と気持ちまで変わることがあります。
ちょっと短い。
持ち方が少し違う。
動きが変わる。
その変化が、いつもの時間に新しいリズムを与えてくれることがあります。
たとえば、addiの「ソックワンダー・レース」。
全長25cmという短さと、左右で長さが異なる針先。慣れるまでにはほんの少し時間がかかるかもしれません。けれど、一度その動きが自分の手に馴染んでしまうと、「こんなに流れるように編めたの?」と、少し驚くかもしれません。
これは、誰にでも合う針ではありません。
けれど、長く編み物をしてきたあなたなら。
針が自分の手の延長になるという感覚を、もうすでに知っているあなたなら。
この針がもたらす静かな変化を、きっと感じていただけると思います。
針を変えるだけで、編む時間が変わる。
それはただの言葉ではなく、自分の手を信じてきた人にだけ、そっと訪れる感覚かもしれません。
今夜は、その一本の針の話を、そっとお届けしたくなりました。
この夜から、あなたの針に小さな変化を
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また次の夜に、そっと続きをお話しできたらうれしいです。
心より、
細野カレン