こんばんは、細野カレンです。
「春に“雪の世界”だなんて、どういうこと?」
届いた商品名を見て、思わず笑ってしまいました。
プロラナのソックヤーン新作、その名もシュネーヴェルト。意味はドイツ語で“雪の世界”。
今まさに春の入り口というこの時期に、まるで逆行するような名前です。
けれど、届いた写真を眺めているうちに、少しずつその名前の輪郭が見えてきました。
彩度を落としたブルーやグレー、くすんだベージュやネイビー。どの色も控えめで、どちらかといえば渋め。
一般的なソックヤーンのカラフルさとは一線を画す、落ち着いた色調です。
全体の印象は、きらびやかではなく、むしろ静か。
ぱっと見て惹きつけるというより、眺めているうちにじわじわと味わいがにじむ、そんな佇まいの糸です。
素材構成は、スーパーウォッシュウール75%、ナイロン25%。
マシンウォッシャブル仕様で、フェルト化しにくく、色あせや型崩れにも強い実用設計です。
日々履く靴下や、贈りもの用の一足にも向いている、頼もしさを感じます。
そして今回のシリーズは、“今までにない”というより、“よく知っている安心感”が魅力です。
定番の4本撚り構成であることも含め、特にソックヤーンを日常的に使っている方にとっては、「この感じ、好き」と思っていただける方も多いのではないでしょうか。
今、チェックしておきたい色が揃っています。
“あとで見よう”では、たぶんもう選べない。
このシリーズの空気感がわかるあなたなら、きっと手が止まるはずです。
今すぐ色を見て選ぶ
春に届いた、名まえだけは冬の糸。
そんなちぐはぐさも、編みものの時間には、ちょっとしたスパイスになるかもしれません。
どうぞ今夜も、おだやかにお過ごしくださいね。