おはようございます、細野カレンです。
春の朝は、空気の中にもやわらかさが戻ってきて、窓辺の光がどこか穏やかに感じられますね。
季節のうつろいに合わせて、編みたいものも少しずつ変わっていく頃。そんな気分にそっと寄り添ってくれるような、静かな美しさを持つ糸をご紹介します。
フィンランドの老舗毛糸ブランド、ノヴィータから届いた新作のロイスト。モヘアとアルパカがふんわりと空気を含んだように柔らかく、そこに繊細なスパンコールとラメ糸が控えめにきらめきを添えています。
手に取ると驚くほど軽やかで、触れた指先にはしっとりとしたぬくもり。
推奨針は5.0mm(日本サイズ10号)で、太めの針でゆったり編めるため、セーターやショールが思ったより早くかたちになります。
写真のようなセーターなら、ドレッシーでありながら気負わず着られる一着に。
誰かのためではなく、自分のために一枚を編みたい、そんな気分のときにもおすすめの糸です。
カラーバリエーションは淡いパステルから深い色合いまでそろい、どれも派手すぎない上品な光沢が特徴です。光の角度や編み地の密度によって、きらめきの表情が変わるのも楽しみのひとつ。
春のやわらかな空気に似合う、美しい糸との出会い。
静かに編み物の時間を重ねていきたい方に、ぜひ一度ご覧いただきたい糸です。