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Ajrakのズレに宿る意味──手作業が生む布の静かな存在感

Ajrakのズレに宿る意味──手作業が生む布の静かな存在感

こんばんは、細野カレンです。

一日の終わりに、ふと静けさが訪れるこの時間。
夜の帳がゆっくりと降りて、家の中にやわらかな灯りがともりはじめると、心の奥にそっと余白が生まれるような気がします。
そんなひとときに、少しだけお時間をいただければうれしく思います。

今日は、以前から何度かご紹介してきた「ランタンムーン アジュラックケース」について、あらためて一歩深く、布に込められた意味に触れてみたいと思います。

このケースに使われているAjrak(アジュラック)は、インド・シンド地方に古くから伝わる伝統的な手染め布。天然の染料のみを使い、十六もの工程をすべて手仕事で仕上げていく、気の遠くなるような手間がかかっています。

そのため、Ajrakの模様には、よく見ると「わずかなズレ」や「揺らぎ」が見られます。
こうした特徴に対して、「不揃い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですがそれこそが、Ajrakという布の最も大切な魅力のひとつなのです。

模様のズレは、単なる誤差ではなく、木版を使って職人が一つひとつ押し重ねた「痕跡」。
そこには、自然の条件に寄り添いながら染め上げられた布の呼吸が宿っており、同じものはふたつとありません。

私たちが日々手に取る編み物道具を収めるケースに、そうした手仕事の布が使われているということ。
それは、毎日の作業にそっと深みを与え、道具と向き合う時間を少しだけ豊かなものにしてくれるように思います。

美しいものが、必ずしも“完璧”である必要はない。
むしろ不完全さの中にこそ、ぬくもりや確かさを見出すことができるのかもしれません。

Ajrak布を使ったLantern Moonのケースは、輪針や付け替え針、アクセサリー類など、用途に合わせて選べる複数の形をご用意しています。実用性はもちろん、その佇まいそのものが、ひとつの美しさを語ってくれます。

あなたの手元に、小さな文化のかけらを。
ぜひ、Ajrakの豊かな表情を、手に取って感じてみてください。

→ Ajrak布を使ったLantern Moonのケースを見る

今日も穏やかな時間が続いていきますように。

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