こんばんは、細野カレンです。
今日も一日、おつかれさまでした。
空が深く静まってゆくこの時間、心がゆるやかにほどけていくような編み物の話を、そっとお届けできたらと思います。
今回ご紹介するのは、ノルウェーの老舗ブランド「Sandnes Garn(サンネス ガルン)」の毛糸「ツイード リサイクルド」。
その名のとおり、100%リサイクル繊維から紡がれた毛糸で、構成はエクストラファインウールが80%、カシミヤが20%。
衣類の製造工程で生じる端材や古いニットを、もう一度糸へと生まれ変わらせた環境へのやさしさと、素材そのものの美しさが共存する特別な一品です。
くわしくはこちらをご覧ください:
サンネスガルン ツイード リサイクルドの商品ページへ
ふわりと軽く、そしてしっとりとした手ざわり。
リサイクルという言葉のイメージを覆すような、上質で贅沢な質感が特徴です。
ウールならではの保温性と通気性、そしてカシミヤが持つ柔らかさと光沢。
その調和が、編み進めるほどにしっとりと指先になじんでゆきます。
色合いにも注目です。
控えめなネップが混ざったツイード調の仕上がりは、無地のセーターや小物にほんの少しの表情を添えてくれます。
主張しすぎず、でも確かな深みがあり、どんな編地にも静かな奥行きをもたらします。
ウール専用の洗濯モードで丁寧にケアすることで、美しい状態を長く保つことができます。
日常の中で心地よく使いながら、きちんと育てていけるような、そんな糸です。
リサイクルという言葉が、ただの選択肢ではなく、やさしさや静けさを纏った新しい「美しさ」として響く。
そんな風に感じられる一本に出会いました。
夜の時間に、少しだけ丁寧な気持ちを添えたくなるような糸。
静かな贅沢として、どうぞそっと心に留めていただけたら嬉しいです。