今あなたが手にしている100g/420mの毛糸玉は、毛糸の製造工場で大きな糸巻き(コーン)に巻かれたとっても長い糸から420mに小分けされてでき上ります。
例えば、コーンに4,000mの糸が巻かれていたとします。
このコーンから420mの毛糸玉を9個小分けして作りました。
使った毛糸は、
420m x 9 = 3,780m
ですから、この時点でコーンには220mの毛糸が残っています。
420mの毛糸玉を作るには足りませんね。
さて、あなたならどうしますか?
コーンに残った220mの毛糸は捨てて、新しく4,000mのコーンを用意して小分け作業を再開しますか?
きっと、そんなことはしませんよね。
毛糸が最終製品になるまでには、羊の生育から紡績、染色と驚くほど多くの人の力と資源が使われています。
それを4,000m毎に220mも捨てることが許されるはずもありません。
これが、糸の途中に結び目がある理由の一つ目です。
・・・。。。・・・
二つ目の理由はもっと簡単で、糸を作る様々な過程で糸が切れてしまうことがあるからです。
糸切れは様々な工程で起きる可能性があります。
これが、(忌々しいことに)1玉にいくつもの結び目がある毛糸に出会ってしまう理由です。
ご注意:文中の数字は説明を易しくするために仮定した数字で、実際の製造工程での値は異なります。