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靴下ダーニングでリメイク

ドイツでは衣料品を長く大事に使う習慣が根付いています。

例えば子供服やリネン製品など、代々受け継いで使われることもあるほどです。

もちろん手編み品も同様です。

サイズが合わなくなったセーターをほどいて編みなおしたり、虫食いなどで穴が開いてしまったニット作品もきちんとお直し(ダーニング)して大切に扱います。

ソックニッターのあなたも、長年愛用した靴下に穴が開いてしまった経験があるのではないのでしょうか?

そんな時はササっとダーニングすることで、さらにお洒落な靴下にリメイクできますよ。

今回は特に靴下に特化したダーニングに重宝するグッズをご紹介します。

どんな道具を使えば良いのでしょうか?

靴下で擦り切れやすいところと言えば、踵やつま先などカーブした場所がほとんどですね。

平らな状態で穴を塞ごうとすると強く引っ張られてしまう箇所ができたりして張りを均一にするのが難しくなります。

自然にカーブさせた状態を保ちながらダーニングするには、
「ダーニングマッシュルーム」
という便利グッズが重宝します。

↓↓↓
おとぎ話に出てきそうな可愛らしいキノコ型ですよね。
組み立て式なので、お好みに合わせて持ち手部分を差し込まずにテーブルにマッシュルームのかさを置いた状態でダーニングすることもできます。

パッケージの写真にあるように縦糸と横糸を織物の要領ですくっていくことで穴をふさぎます。

ダーニングマッシュルームを穴の開いた箇所に合わせると適度なカーブでテンションが保たれるので綺麗にダーニングできます

木製なのでダーニング中に靴下が滑りにくくなっています。

プラスティックの球体などで代用するとツルツルと滑ってしまい、かえってストレスになりますのでご注意ください。

絶妙なカーブ具合と木材で作られたダーニングマッシュルームはソックニッターの必需品とも言えます。

どんな糸を使えば良いのでしょうか?


ドイツのソックヤーン老舗ブランド「REGIA:レギア」がダーニング用に開発した糸が 2本撚り ダーニング糸がおすすめです。

通常のソックヤーンは4本撚りが一般的ですね。

もし穴が開いてしまった箇所を4本撚りソックヤーンでダーニングすると、糸同士が縦横に重なりあうことからかなりモコモコと厚みができてしまいます。

せっかくダーニングしても足裏に不快感があっては意味がありません。

そこで「2本撚り」の細いダーニング糸を使うことで、履き心地が悪くなるのを防ぐことができます

またソックヤーンと同様、ウールとナイロンが混紡された糸なので2本撚りで細くても十分な耐久性があります

もしウールのみの2本撚り毛糸でダーニングした場合、またすぐに擦り切れて穴があいてしまうかもしれません。

このように「履き心地」と「十分な耐久性」を兼ね揃えたダーニング糸は老舗「REGIA:レギア」の技術の賜物なのです。

※ ダーニング用糸と名前がついている他社の類似品にはくれぐれもご注意くださいませ。

詳しいダーニングの方法は、youtubeなどの動画で
「ダーニング 靴下」と検索


とても可愛らしくダーニングできますので、ぜひ試してみてください。

あなたが一度ご家族やお友達にプレゼントした靴下にもし穴が開いてしまっても、ダーニングでリメイクできればきっと喜んでもらえますよ。

執筆者

© 2023 北林 裕美子 なないろ毛糸 DOITUSYA GmbH

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