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海外毛糸や編み針について分からないことがあったら、迷わずなないろ毛糸へGO!

「脱プラスティックのススメ」


プラスティックを使わない編み物とは?

合成繊維(プラスティック)は毛糸に必要なの?


天然繊維と合成繊維の違い

あなたもご存じの通り、毛糸の繊維には天然繊維と人工繊維があります。

天然繊維の代表はウールやコットンですね。

人工繊維は二つ種類があって、テンセルやビスコース(バンブー)は天然の人工繊維で、ナイロンやアクリルは石油から作られる合成繊維です。

ここでは、天然繊維と合成繊維のそれぞれの特徴を見てみましょう。

【価格】天然繊維は高価で、合成繊維ははるかに安価です。

【見栄え・肌触り】合成繊維でも天然繊維に近い見かけと肌触りを持つ繊維もたくさんあります。

【保温性・保湿などの機能】アクリルなどのように一見ウールの保温性に近い機能を持つ繊維もありますが、通気性などの温度・湿度調整機能がないため、汗をかいた時などに不快な臭いを発することがあります。

【マイクロプラスティック問題】合成繊維は家庭で洗濯する際にも摩擦によりマイクロプラスティックとして排水に放出されます。

【分解性】天然繊維は自然に腐敗して土に還りますが、プラスティックは半永久的に環境にとどまります。

【有害物質】合成繊維の生産過程では大量の化学物質が必要で、環境への負荷が高いです。


合成繊維を選ぶ理由 - 靴下以外のニット

合成繊維を選ぶ理由は安価であるという以外にはほとんどないと言って良いでしょう。

今日では、羊毛アレルギーなどの獣毛アレルギーは明確に否定されています。チクチクするなど肌への悪影響は繊維の質に起因しますから、低品質のウールなどを使わない限り天然繊維の不利な点はありません。


合成繊維を選ぶ理由 - 靴下

ソックヤーンには、耐久性を高めるためにナイロンを混紡するということが常識とされていますが、この方法しかないというわけではありません。

考えてみてください。

デュポン社によってナイロンが発明されたのは1930年代後半のことです。

それまでは、誰も毛糸の靴下を編んでいなかったのでしょうか?

あなたのお婆さんの時代ですよ。

おそらくウールの靴下は今以上に編まれていたはずです。
だってナイロン製の靴下なんて売られていなかったんですからね!

確かに、ウール100%の靴下はソックヤーンで編んだ靴下ほど頑丈ではありません。これは疑いのない事実です。

ですが、ウールにナイロン以外の素材、たとえばラミー、ヘンプ、バンブーなどの天然素材を混紡することで強度を増すことはできます。

また、編み方によって強度を確保することもできます。硬く編むこともその一つです。緩く編むと、糸と糸が擦れ合う頻度が高くなるので結果的に早く摩耗します。

つまり、ナイロンを混紡するのは、より安価に最大限の強度を得るための「毛糸メーカー側の都合による」工夫であって、決してニッターにとって必須ではないということを知る必要があります。


ソックヤーンにナイロンが必要というのは、思い込みによって作られた常識の嘘なんです。


脱プラスティック=脱ナイロン

今日では、多くのメーカーがソックヤーンのナイロン混紡を廃止する取り組みを始めています。

僕が知るだけでも、以下のような取り組みを見ることができます。

ショッペル:ソックヤーンに使われているナイロンを生分解性ナイロンに変更しています。

アトリエ・ツィトロン:ソックヤーンのナイロンの代替素材として天然素材、ラミー、ヘンプなどを採用しています。

ヤーボ:テンセルなどの自然素材だけを使用したソックヤーンを販売しています。

レラーナ:テンセルを使ったソックヤーンを販売しています。

アウスターマン:ウール100%のソックヤーンを生産販売しています。

他にもたくさんありますが割愛しますね。

このように、ほとんどの著名メーカーが脱ナイロンに取り組んでいます。

こういった毛糸は既存のナイロン混紡ソックヤーンより高価ですが、今や売れるだけの安価なナイロン混紡ソックヤーンだけを作っていては、どんなメーカーもいずれ立ちいかなくなってしまうのです。

それほど、環境問題への取り組みは企業にとって急務となっているのです。

植物性プラスティックフリー毛糸で編む靴下

ドイツのパスクアリ社について


先日、あなたを少し驚かせてしまったかもしれないビキューナ毛糸の供給元がパスクアリ社です。

同社の毛糸はすべて天然素材だけを使って作られています。

同社の企業理念として、合成繊維やプラスティックの使用を控えることがあげられていて、これは毛糸だけではなくパッケージ、梱包材からオフィス機器にまで及びます。

そんな同社が植物性の繊維だけで作った毛糸で靴下を編む実験をしていますので、その結果をご紹介しましょう。

実験結果


使った毛糸:パスクアリ カンブリア (ピマコットン 60% バンブー 40%)

【編んでいる最中の感触】

糸の表面は滑らかで、しなやかさと強さの面で通常のソックヤーンに近い感触があります。

ただし、繊維の構成と撚り方が異なるため、通常のソックヤーンとは少しばかり針運びが違うことに留意してください。

【出来上がった靴下】

できあがった靴下は、冷却性があるためサマーソックスとして適していて洗濯後も型崩れしませんでした。ただし、伸縮性に欠けるきらいがあります。

【一般的なコットン毛糸との比較】

・著しく柔らかいです
・洗っても縮みません
・履き心地が良く、お手入れが簡単で型崩れしません

【プラスティックフリー】

・コットンとバンブーという再生可能な資源から作られた繊維だけを使っています
・洗濯時にマイクロプラスティック粒子を出しません
・破棄する際には有機性廃棄物となり有害な廃棄物ではありません
・獣毛を含んでいないため敏感肌にも適しています

Pascuali:パスクアリ カンブリア

シルキーでシャイニーな煌めき


シルクのような煌めきは、世界最高峰のコットンとバンブーの組み合わせによるマジックです。

世界のコットンの生産量の僅か2%しか採れない希少なペルー産最高級ピマコットンを使用しているため、糸は驚くほど滑らかで光沢があります。

メリノとシルク混紡毛糸の感触を超える、といったら分かりやすいでしょうか?

メリヤス編みした生地は、シルキーでふわふわっとしたドレープ感がありますが、レース編み、縄編みしても自然なままで大変高貴で美しい生地になります。

繊細な光沢と美しいドレープはショールやスカーフにも適しています。

もちろん、保湿性がありながら涼しいという特性がありますので暖かい時期の靴下にも最適です。


■ 仕様・配合

メーカー: Pascuali e.K.
ブランド: Pascuali
構成: ピマコットン 60% バンブー 40%
仕立: 50g 約150m
推奨編み針サイズ: ヨーロッパサイズ 3.00 mm 国内 3号
10 x 10cmゲージ: 25目34段
参考使用量: 女性用Mサイズセーター/8玉 (400g)
洗濯方法: 30度までの洗濯機洗い
原産国 (繊維):ピマコットン~ペルー|バンブー~中国
原産国 (紡績・染色):ペルー

販売について


販売は終了いたしました。

3日間限定販売いたします


販売期間:

2022年7月17日(日曜日)

から

2022年7月19日(火曜日)

まで

お届け時期:

8月上旬のお届けを予定いたしております。

※ 期日通りにお届けできるよう最善を尽くしますが、現在の世界情勢下の国際輸送の乱れなどにより予定通りにお届けできないことがございますことを、予めご了承下さいませ。

追伸


長い記事を最後までお読みいただきありがとうございます。

毛糸のプラスティックフリーについて、少しでも知っていただけたら本望です。

僕は、今すぐすべてのソックヤーンからナイロンを締め出せと主張しているわけではありません。

これからも、素敵なナイロン混紡ソックヤーンがあればご紹介していくつもりです。

でも、少しずつでも環境に優しい行動をとることが大切と考えます。

電気を使わないとか、自家用車を廃止するとか、そんな急激な変化はだれも望んではいないと思います。ですが、先人と私たちが作り出したこの文明を最大限享受するためにも、環境への配慮は絶対に欠かせないと思います。

この記事を書いた目的は、ソックヤーンにはナイロンが必須という誤った認識を正して、そして環境に配慮したプラスティックフリーな編み物を試してみようというあなたをお手伝いするためです。

ぜひ、その一歩をこの素敵な毛糸「カンブリア」で始めてみてください。

新しい編み物のエクスペリエンスがあなたを待っていますよ!

執筆者

© 2022 細野淳一 なないろ毛糸 DOITUSYA GmbH

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