ピンク色の街にある編み物メーカー
細野淳一が投稿
2022年09月06日
美しいシンフォニーウッドの編み針から先進的なカーボン素材の編み針まで、多彩な商品を展開するニット・プロ(Knit Pro)ですが、その拠点はインド北部のジャイプルという大きな街にあります。
このジャイプルですが、街中の建物がピンク色に塗られていてピンクシティーと呼ばれています。
どうしてピンクにしちゃったのかというと、まだイギリス領だったころに街にやってきたヴィクトリア女王が、ピンク好きの息子のために街中の建物という建物の外壁をピンクに塗ってしまったらしいです(諸説あり)。
ヽ(゚Д゚)ノ なんてこったい!
女王様やり放題ですね。
まあ、でもそのおかげで今でもその伝統は続き、街が可愛いピンク一緒に彩られていて、皆の目を楽しませてくれているのですから良しとしましょうかね。
写真は、そんな街にある世界遺産のハワーマハル(風の宮殿)。
宮殿に暮らす女性たちが、ジャイプルの街やお祭りを見るための場所だったそうです。
よく見ると小さな窓がびっしりと付けられていますが、当時の制度によって街の人々に姿を見せることが許されていなかった女性たちが、お忍びで外を眺められるようにしたためです。
複雑な文化や風習を持ったインドとはいえ、あまりにも悲しくやるせないお話で心痛みます。
。。。・・・。。。
ニット・プロは、そんなジャイプルの郊外の広大な敷地に工場とオフィスを備えています。
そこでは、1,700人もの人々が働いていますが、積極的に女性を採用していて、今では400人以上の女性が様々な部門で働いているそうです。
外で働くことが許されていなかった女性も多く、ニット・プロで初めて労働を経験するという女性に向けたトレーニングなども実施していて、女性の人権向上や社会進出を積極的に進めています。
そんな女性たち(もちろん男性従業員も!)が作った編み針は、今では世界70か国のニッターさんに使われています。
ちなみに、工場の生産システムはドイツとスイスのテクノロジーを導入しているそうですよ。ハイテクですね!
なないろ毛糸では、そんなニット・プロの商品ラインナップを少しずつではありますが拡大していっています。
インド、いや世界中の女性が平等に社会進出できるよう、少しでもできることからやっていきたいと思います。
・・・。。。・・・
まだまだ数少ないラインナップですが、ニット・プロ商品のウェブカタログページを作りました。
こちらです ↓ ↓ ↓
細野淳一
執筆者