毛糸と環境問題の関係について興味があればお読みください
細野淳一が投稿
2022年09月06日
こむつかしいタイトルにもかかわらず、メールを開けて頂きありがとうございます。
あんまりかしこまるのも良くないので、肩の力を抜いて気軽にいきますので、よろしくお願いします m(__)m
いえね、以前同じような主題のメルマガを書いたところ、あまりにも反応が無くて心折れたことがあるんですよ。
今回は、こうして興味を持たれているあなたがお相手なので張り合いがあるっていうもんです。
さて、本題です。
おそらく日本でも、地球環境問題は毎日のように何らかの形でニュースなどで報じられているのではないかと思います。
今日は、ヨーロッパ、特にドイツの毛糸メーカーが、環境問題に対してどういった取り組みをしているのかをあなたにお伝えしたいと思います。
あなたもご存じのドイツのメーカーの多くが(残念ながらすべてではありません)、これまでに使用してきた素材に変更を加えたり、新たな素材の使用に取り組んでいます。
いくつか例を上げましょう。
Atelier Zitron
ナイロンに代えて持続性可能な素材テンセルやイラクサを使用したソックヤーン「バランス」、「ラミー」を開発して販売中。
オーガニックコットン100%の「エヒト」は、発売以来、大ヒットしています。
Rellana
オーガニック・メリノウールを使用したツイード毛糸や、オーガニック・コットンを使用した毛糸を多数販売中。
テンセルや、リサイクルナイロンを使用したソックヤーンも販売中です。
特筆すべきは、ZitronもRellanaも小さなドイツの家族経営の企業ですが、こうした問題にいち早く取り組んでいるということです。
もちろん、なないろ毛糸で取り扱っている、Lana Grossa、Katia、Langなどの大手メーカーは様々な形で環境問題に取り組んでいるのは言うまでもありません。
どのメーカーも、ただ美しくて可愛い毛糸を販売するだけではなく、多大なコストや時間をかけて環境問題に真摯に取り組んでいます。
いや、これからも美しく可愛い毛糸をあなたに届けるために、今できることを実行しているんですね。
ドイツのメーカーはこんな状況にありますが、実は一歩抜きん出たことをしているメーカーがあります。
そのメーカーはというと、
Schoppel (ショッペル)
早くからナイロンを生分解性のナイロンに変更するなど、その製品に大幅な変更を加えてきた同社ですが、なんと、なななんと、
スーパーウォッシュ加工を止める
決断をしちゃいました (@_@)
どういうことかというと、これからあなたが手にするソックヤーンで編んだ靴下は、
手洗いしてくださいね。
ということです。
スーパーウオッシュ加工は、ウールに化学物質を使って行う加工ですから、環境に大きな負荷がかかるんです。
それを、Mr. ショッペルは良しとせずに、きっぱりと決別する大英断を下したんです。
もちろん、製品への変更は段階的に進めるようですが、早ければ、来月にも「スーパーウオッシュ加工していない」ソックヤーンの新作をご紹介できるかもしれませんので、ご期待くださいませ!!
さて、長くなりましたが、ドイツの毛糸メーカーの取り組みについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
もし、あなたが趣味の編み物を通じて少しでも環境問題に興味を持ったなら、小さなことから実行してみてください。
まずは、製品を手に取って編んでみることが一番良いかもしれません。
そんな時には、せっかくですからショッペルの毛糸にしませんか?
僕がおすすめするソックヤーンへのリンクを下に貼っておきますね。
もちろん、ナイロンが生分解ナイロンに代わっても、編み心地や履き心地が大きく変わるわけではありません。
大切なことは、あなたが自分の意志で、あなたができることを一つやってみるということです。
あなたの小さな行動が未来を大きく変えます。
考えるより、まずは行動あるのみ!
細野淳一
執筆者